Microsoft Flight Simulator 2024(MSFS 2024)向けの最新アップデート「Sim Update 5.1(バージョン 1.7.35.0)」がリリースされました。
今回のアップデートは、大規模な新機能の追加ではなく、主にシミュレーターの快適性や安定性を向上させる「QoL(Quality of Life)の改善」に焦点が当てられています。
特にPlayStation 5(PS5)ユーザーにとって恩恵の大きいバグ修正が多く含まれているほか、すべてのプラットフォームにおいてメモリ使用量やテクスチャ処理の最適化が行われています。
公式リリースノートに基づく主な変更点を解説します。
PC版ユーザーへの重要なお知らせ(安定性について)
PCでプレイしている場合、`Community`フォルダ内の古いアドオンパッケージが原因で、ゲームのパフォーマンスや挙動に予期せぬ影響を与える可能性があります。
もしロード時間が著しく長くなったり、動作が不安定になったりした場合は、タイトルを再起動する前に、コミュニティパッケージを別のフォルダに移動させて原因を切り分けることが推奨されています。
Sim Update 5.1 の主な改善点・修正内容
1. 安定性と全体的なパフォーマンス
- すべてのユーザーに恩恵がある、メモリ管理に関する重要な改善が行われました。
- メモリの負荷が高い状況下での、テクスチャのミップストリーミング品質の処理が改善されました。
- メモリ不足時に発生する地形の劣化(デグラデーション)に関する処理が向上しました。
- さまざまなクラッシュ問題が修正され、全体的なメモリ使用量が改善されています。
2. アビオニクス(グラスコックピット)
- 電気系統の問題により、一部のアビオニクスやシステムが「定期的に回路の電源がオフになった」と誤認し、再起動や機能喪失を引き起こしていた不具合が修正されました。
3. キャリアモードの進化
- キャリアモードのミッション進行がよりリアルかつスムーズになる修正が施されています。
- 夜間フライトのサポート拡充 : ミッションの受注可能時間が、出発・到着両方の空港の「滑走路照明システム」を考慮するようになりました。これにより、十分な照明設備が整っている環境であれば、夜間でもミッションを開始または終了することが可能になります。
- 消防ミッションにおいて、地面が燃えるエフェクト(バーングラウンドエフェクト)の不具合が修正されました。
- PS5環境において、重貨物(Heavy cargo)ミッションが開始できなくなるバグが修正されました。
4. トラフィックとSDK・API関連*
- トラフィック : サードパーティ製のトラフィックアドオンを使用している際、プッシュバックが機能しなくなる問題が修正されました。
- PS5向けの固有修正 : Aerostar 600のクラッシュを回避するためのリニアメモリのベースアドレス修正や、新しいSDKでビルドされたATR(2024年版)のクラッシュ回避など、PS5特有のWASM関連の不具合が多数修正されました。
- また、SSLハンドシェイクエラーによるHTTPSリクエストの失敗も修正されています。
- オーディオ : レガシーサウンド(WAVファイルベース)において、減衰係数の計算が1フレーム遅れる不具合が修正されました。
- JS API : Sim Update 5で追加された、新しい天気レーダーメソッド(JSマップリスナー)におけるパラメーターの入れ替わりバグが修正されています。
編集部からのワンポイント
2026年6月はアップデートが豊富な月となりました。Sim Update 5.1のリリースと同時期に、NVIDIAからは新しいグラフィックスドライバー(バージョン 610.62)が、AMDからも最新ドライバーがそれぞれリリースされています。
パフォーマンスを最大限に引き出すために、今回のシミュレーター本体のアップデートに合わせて、お使いのグラフィックボードのドライバー更新も検討してみてはいかがでしょうか。
コメントを残す