アップデートの概要
Microsoft Flight Simulator 2024および2020向けに、iniBuilds A350 Airlinerの最新バージョン「v1.2.4」がリリースされました。
今回のアップデートは、飛行管理(FMS)、ナビゲーション、そしてオートフライトの挙動といった機体のコアシステムをさらに洗練させることに重点が置かれています。開発チームは、離陸から巡航、着陸に至る全飛行フェーズにおける精度と一貫性を高めるため、VNAVやフライトプランニング、システム全体の信頼性向上に精力的に取り組んでおり、本バージョンでもその成果が数多く反映されています。
注目すべき主要な改善点
今回のアップデートにより、パイロットの飛行体験は主に以下の3つの側面で大きく改善されます。
- 飛行ロジックの安定化と安全性向上: 意図せず下降モード(Descent Mode)に入った際、上昇モード(Climb Mode)へ戻れなくなるという致命的なロジックエラーが解消されました。これにより、アプローチ中やゴーアラウンド(着陸復行)時などの重要な局面でオートメーションからロックアウトされるリスクがなくなります。また、V1速度に達する前に機首が上がってしまう「早期機首上げ(Auto-rotating)」も修正され、離陸時の安定性と安全性が大幅に向上しました。
- 航法情報の視認性と精度の最適化: ポジションレポートページにおいて、複数のステップクライム(段階的な上昇)を計画した際に表示が重なってしまう問題が修正されました。垂直プロファイルの視認性が向上したことで、より正確な燃料・高度計画が可能になります。また、MCDUにおける燃料消費予測の精度もさらに微調整されています。
- 操作フィードバックの洗練: 多くのシムパイロットからのフィードバックを反映し、ロール軸の感度が再調整されました。これにより、手動操縦時におけるA350特有の重量感と反応性のバランスがより現実に近いものになっています。
EFB(電子フライトバッグ)の新機能
長距離フライトを楽しむユーザーにとって待望の機能として、EFBに「メンテナンス・オーバーライド」機能が追加されました。
A350のような長距離機では、洋上飛行中に予期せぬシステムの不具合やバグに遭遇することがあります。従来は地上での整備が必要だった項目も、このオーバーライド機能を使用することで、飛行中であってもEFBから修理(リセット)を実行できるようになりました。目的地まで数時間かかる状況でフライトを断念せざるを得ない事態を防ぐ、重要なセーフ機能として活用いただけます。
v1.2.4 詳細チェンジログ
SYSTEMS(システム関連)
- 機体が下降モードに入った後、上昇モードへの再入力を受け付けなくなる問題を修正。
- ポジションレポートページにて、計画された複数のステップクライムが重なって表示される問題を修正。
- MCDUにおける燃料消費予測計算の精度を修正。
- 計算されたV1速度に到達する前に、機体が自動で機首上げを開始してしまう挙動を修正。
- 航法ディスプレイ上で、DME(距離測定装置)のシンボルがVORとして誤って識別・表示される問題を修正。
- 監視システムにおいて、ADS-Bのデータ読み取り値に非現実的な垂直速度が表示されるエラーを修正。
- ユーザーからのフィードバックに基づき、ロール軸の感度設定を最適化。
EFB(電子フライトバッグ関連)
- 飛行中にメンテナンス項目の修理・リセットを可能にする「オーバーライド機能」を追加。
アップデート方法
本アップデート「v1.2.4」は、iniBuildsの専用クライアントソフト「iniManager」を介して現在ダウンロード可能です。
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