Aerosoftは、開発発表から数年にわたりティザーと延期を繰り返してきたAirbus A330neoを、Microsoft Flight Simulator 2024向けに正式リリースしました。事前の告知やティザーは一切なく、長らく「2026年内リリース予定」とだけ伝えられてきたプロジェクトが、突如ストアに並ぶ形での登場となりました。

対応機種はA330-900neoのみ、A330-800は開発予定なし

今回リリースされたのは、ロールス・ロイス製Trent 7000エンジンを搭載するA330-900neoに限定されています。Aerosoftは、姉妹機であるA330-800については開発予定がないことを明言しており、当面はneo型の-900に開発リソースを集中させる方針とみられます。

実機資料に基づくシステムシミュレーション

同社によれば、機体は実機の技術文書や資料を基に「ゼロから」構築されたとのことです。主な特徴は以下の通りです。

  • Airbusのフライ・バイ・ワイヤ制御則(ノーマル則・ダイレクト則)とプロテクション機能を独自実装
  • 電波高度計約100ftで作動する専用の「NEO フレア則」
  • 内側・外側エルロンの独立制御、スポイラー・ドループなど油圧系依存の空力挙動を再現
  • グリーン・ブルー・イエローの3系統油圧システムをフルモデル化し、舵面・脚下げ・ブレーキ挙動に直結
  • 高解像度テクスチャと精密なジオメトリによるフルカスタム3Dコックピット、機能する押しボタン・アナンシエーター・フォルトライト
  • 客室を含む3Dインテリア、開閉可能な窓・ドア
  • 機体重量・燃料配分・地上の凹凸や乱気流に応じて動的に変化するウィング・フレックス表現

外観モデルも実機写真・資料を基に高精度で再現されており、システム面・ビジュアル面の両方でスタディレベルを志向した作り込みがうかがえます。

価格と購入先

A330neoはAerosoft自社ストアにて29.99ユーロ(+付加価値税)で販売中です。MSFS 2024向けのみの対応で、現時点でMSFS 2020版の情報は確認されていません。

今後の展開:ToLissとの「A330 NEO Pro」も始動

Aerosoftは同時に、ToLissとの共同開発による上位モデル「A330 NEO Pro」の存在も明らかにしています。現行のneo版が安定した後は、同じ品質基準までA330ceo(旧世代型)を引き上げる計画も示されており、Aerosoftの長距離ワイドボディ・Airbusラインナップは今後さらに拡充される見通しです。