MSFS 2024 推奨PCスペックと設定最適化ガイド|fpsを伸ばす順番【SU6.1対応】
MSFS 2024が重いと感じたら何から手を付けるべきか。公式要件と実運用での推奨構成、SU6以降のアップスケーラ事情、効果の大きい設定項目を優先度順に整理しました。
この記事の目次
- 公式システム要件
- 用途別・実運用での推奨構成
- SU6以降のアップスケーラ事情
- NVIDIA:DLSS 4.5が標準に
- AMD:FSR 4はSU6では見送られ、FSR 3のまま
- SU6で入ったその他の描画改善
- SU6.1(1.8.16.0)での修正
- 効果の大きい設定項目【優先度順】
- 1位:地形LOD/オブジェクトLOD
- 2位:雲(ボリュメトリッククラウド)
- 3位:地形の詳細度/テクスチャ解像度
- 4位:アンビエントオクルージョン/リフレクション
- 5位:解像度スケール
- ボトルネックの見分け方
- 「重い」ではなく「ぼやける」場合は回線を疑う
- コンソール版(PS5 / Xbox)の現在地
- Sim Update の最新情報
- まとめ
- アップスケーラを設定する ― NVIDIAならDLSS 4.5。ここだけで体感が大きく変わる
- 地形LOD/オブジェクトLODを下げる ― 見た目の劣化に対してfpsの戻りが最も大きい
- 雲(ボリュメトリッククラウド)の品質を落とす ― GPU負荷の主犯になりやすい
- RAMを32GBへ ― 16GBだとスタディレベル機+大型空港で頭打ちになる
- 回線を見直す ― MSFS 2024はストリーミング前提。帯域不足は「重い」ではなく「ぼやける」形で出る
Microsoft Flight Simulator 2024 は Sim Update 6.1(1.8.16.0)に到達し、リリース初期に比べればパフォーマンスは大きく改善しました。それでも「重い」という声が絶えないのは、MSFS 2024が設定次第で負荷が何倍にも振れるソフトだからです。
この記事では、公式のシステム要件を確認したうえで、実際に手を動かす順番を優先度順に整理します。闇雲に全設定を下げるのではなく、効果の大きいものから触るのが最短ルートです。
公式システム要件
| 項目 | 最低 | 推奨 | 理想 |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 2600X / Core i7-6800K | Ryzen 5 2700X / Core i7-10700K | Ryzen 9 7900X / Core i7-14700K |
| GPU | Radeon RX 5700 / GeForce GTX 970 | Radeon RX 5700 XT / GeForce RTX 2080 | Radeon RX 7900 XT / GeForce RTX 4080 |
| VRAM | 4GB | 8GB | 12GB |
| RAM | 16GB | 32GB | 64GB |
| ストレージ | 50GB | 50GB | 50GB |
| 回線 | 10Mbps | 50Mbps | 50Mbps以上 |
OSはWindows 10以降、DirectX 12が必須です。「理想」構成は4K・ウルトラ設定で40〜50fpsを想定した水準とされています。
最低要件はあくまで起動して飛べる水準です。標準機・小規模空港・晴天という条件なら成立しますが、スタディレベルの旅客機+高精度空港+実天候という組み合わせでは、推奨構成でも余裕はありません。旅客機中心で遊ぶなら推奨要件を下限と考えるのが現実的です。
用途別・実運用での推奨構成
公式要件は解像度と設定を明示していないため、実際の遊び方に落とし込むと次のようになります。
| 遊び方 | CPU | GPU | RAM | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 1080p・GA機中心 | 6コア世代新しめ | RTX 4060 / RX 7600 級 | 16〜32GB | 設定中〜高で快適 |
| 1440p・旅客機中心 | 8コア以上 | RTX 4070 / RX 7800 XT 級 | 32GB | DLSS前提なら十分 |
| 4K・旅客機+大型空港 | Ryzen 7 7800X3D 級 | RTX 4080 以上 | 32〜64GB | キャッシュの大きいCPUが効く |
| VR | Ryzen 7 7800X3D 級 | RTX 4080 以上 | 32〜64GB | 最も要求が高い |
MSFS はシングルスレッド性能とキャッシュ容量の影響が大きく、コア数を増やすより1コアあたりが速いCPUのほうが効きます。X3D系のCPUが好まれるのはこのためです。
SU6以降のアップスケーラ事情
2026年8月のSim Update 6(1.8.14.0)で、アップスケーラまわりが大きく動きました。ここは必ず把握しておくべき部分です。
NVIDIA:DLSS 4.5が標準に
SU6以降、NVIDIA環境ではDLSS 4.5がネイティブのアップスケーラとして標準採用されました。ダイナミック・フレーム生成とゲーム内VSyncのサポートを含みます。
設定手順は次のとおりです。
- グラフィック設定 → レンダリング → アップスケーリングで「DLSS」を選択
- 品質モードは1440pなら「Quality」、4Kなら「Balanced」から試す
- フレーム生成は、ベースのfpsが40以上出ている場合にのみ有効化する(低fpsで有効にすると入力遅延が目立つ)
AMD:FSR 4はSU6では見送られ、FSR 3のまま
FSR 4 はSU6のパブリックベータでテストされていましたが、最終版のSU6ではFSR 3に差し戻されています。理由はFSR 4のフレーム生成とマルチウィンドウ描画の非互換によるものです。Microsoftは将来のSim UpdateでAMDと修正に取り組むと表明しています。
AMD環境の方は、現時点ではFSR 3を前提に設定を組んでください。
SU6で入ったその他の描画改善
- コックピットのテクスチャとLODのポッピング(切り替わりのちらつき)を改善
- 遠距離のレイマーチド・シャドウの不具合を修正
- ぼやけていた二次アンテナ類の描画を修正
- 汎用空港にMastLightsを追加し、夜間の照明を改善
- 742空港で滑走路灯火を修正
- ILSローカライザーとグライドスロープが滑走路と正しく整列するよう修正
あわせて、MSFS 2020から59本のブッシュトリップが移植され、フリーフライトでのウォークアラウンドをスキップできるオプションも追加されました。キャリアモードではミッション中断時の部分報酬が導入されています。
SU6.1(1.8.16.0)での修正
2026年9月のSU6.1は、SU6以降に判明した問題への対処が中心です。
- PlayStation 5のメモリアロケータを修正 ― SU6でPS5に出ていたコックピットのぼやけ、ボタンの消失、カメラ切り替え後の性能低下の原因
- Thrustmaster T.Flight Hotas 5 の既定入力プロファイルをPC・PS5に追加
- SimConnect関連の修正2点(スライダーへのマッピング、インデックス未指定のPOV呼び出し時のクラッシュ)
効果の大きい設定項目【優先度順】
ここからが本題です。上から順に試して、必要なところで止めてください。全部下げる必要はありません。
1位:地形LOD/オブジェクトLOD
描画距離を決める設定で、CPU負荷に直結します。200を超える値にしている場合、100〜150へ下げるだけで大きく戻ることがあります。見た目の劣化は遠景に限られるため、体感コストが最も安い設定です。
2位:雲(ボリュメトリッククラウド)
実天候で飛ぶと負荷が跳ね上がる主犯。ウルトラ→高へ落とすだけでGPU負荷が目に見えて下がります。雲海の上を巡航している時間が長い人ほど効きます。
3位:地形の詳細度/テクスチャ解像度
VRAMが8GB以下の場合、テクスチャ解像度を1段下げるとカクつき(スタッタリング)が減ることがあります。VRAM不足は平均fpsではなく突発的な引っかかりとして現れるのが特徴です。
4位:アンビエントオクルージョン/リフレクション
見た目への寄与に対して負荷が高め。fpsが足りないなら早めに落として構いません。
5位:解像度スケール
アップスケーラを使っているなら、ここは基本100のままにします。DLSSと解像度スケールを二重に下げると画質だけが落ちます。
AI機・地上車両・船舶・鳥の密度はCPU負荷に効きます。大型空港で重くなる場合、グラフィック設定よりトラフィック設定を先に見直すほうが効果的なことがあります。
ボトルネックの見分け方
設定を触る前に、CPUとGPUのどちらが足を引っ張っているかを確認してください。判断を誤ると、下げても下げてもfpsが戻らないという状況になります。
| 症状 | 疑うべき箇所 | 対処 |
|---|---|---|
| 大型空港・都市部でだけ重い | CPU | LODとトラフィック密度を下げる |
| 解像度を上げると急に重い | GPU | アップスケーラ、雲、リフレクション |
| 平均fpsは出るが定期的に引っかかる | VRAM/ストレージ/回線 | テクスチャ解像度、SSDへ移設、帯域確認 |
| 景色が読み込まれずぼやけたまま | 回線 | 帯域とデータ取得設定を確認 |
シム内の開発者モードにあるFPSカウンター(Options → General → Developers → Developer Mode を有効化後、Tools → FPS)で、CPU/GPUのどちらがリミットになっているかが表示されます。まずこれを見てから設定を触ってください。
「重い」ではなく「ぼやける」場合は回線を疑う
MSFS 2024 は地形と衛星画像をストリーミングで取得するため、回線が細いとfpsは出ているのに景色が荒いままという症状になります。これは設定を下げても改善しません。
- 公式の推奨帯域は50Mbps
- Wi-Fiよりも有線接続のほうが安定する
- データ取得(Online Functionality / Rolling Cache)の設定を確認する
- ローリングキャッシュをSSD上に確保すると、同じエリアの再訪時に効く
コンソール版(PS5 / Xbox)の現在地
PS5版はSU6で描画と性能の問題が出ていましたが、SU6.1のメモリアロケータ修正で対処されています。コックピットのぼやけ、ボタンの消失、カメラを何度か切り替えると性能が落ちる、といった症状が該当します。
コンソール版は設定の自由度がPCほど高くないため、アップデートで改善を待つ場面が多くなります。当サイトではSim Updateの内容を毎回追いかけていますので、あわせてご確認ください。
まとめ
- 公式推奨は Ryzen 5 2700X / RTX 2080 / RAM 32GB。旅客機中心ならこれを下限と考える
- NVIDIAはDLSS 4.5が標準。AMDはFSR 4が見送られFSR 3のまま(将来のSUで対応予定)
- 設定はLOD → 雲 → テクスチャ → AO/反射の順で落とす
- 先に開発者モードのFPSカウンターでCPU/GPUのどちらがリミットかを確認する
- 景色がぼやけるのは設定ではなく回線の問題
本記事はSim Updateのたびに内容を見直し、更新履歴に追記していきます。
- 2026-09-05



